東京国立博物館コレクションの保存と修理展の話 [美術展・博物館]
国立博物館では以下の技法により文化財の修繕を行っているという話
るみなー先生「東京国立博物館コレクションの保存と修理展の話だ。ブースの一部というこじんまりとした展示内容だが、文化財の修復という点では興味深いので紹介しようと思う。」
せりあさん「最近は文化財の修復に失敗したという話を聞きますね。有名なのではサルのフレスコ画とか」
るみなー先生「あのばあさんは実際は絵はそれなりに上手いんだぞ。何故ああなったのは謎だが。 ちなみにここでの修復はそういうものではなく、大掛かりではないが、もっと根気がかかる面倒な作業だ。」
るみなー先生「ここでは洋書と和書の修復の展示を行なっている。 紙すきの用法を応用して、樹脂を埋め込む作業なのだが見ているだけで面倒くさくなりそうだ。」
せりあさん「長船短刀の修繕ですね。これは砥石で錆を取り、研ぎなおすという手法で典型的な修復作業です。」
るみなー先生「今回の修復の胆は雪舟四季山水図になる。色調の確認から始めて、糊の除去やシミの調整という細かい作業が必要なのだ。」
るみなー先生「東日本大震災の被災文化財の修復の場合は、塩やカビの除去、および腐敗の防止がメインになっていたが、こちらの方は製法を知りそれに合わせた修復が求められる。もっともノウハウがある分ましともいえるが。」
せりあさん「被災文化財の方の課題では、素材に合わせた修復・瓦礫と混じるので回収が困難というのがありましたね。」
コメント 0