北京故宮博物院200選に行ってきた。

るみなー先生「上野の故宮博物館の特別展に行って来たので、早速レポートしたい」


日中国交正常化40周年　東京国立博物館140周年　特別展「北京故宮博物院200選」

せりあさん「正月早々ですが、すごい人ですね。」

るみなー先生「正月限定でイベントがあると言ってもそれどころではあるまい。」

せりあさん「東京国立博物館の特別展がある時は一時間待ちとか普通にありますからね・・・」


開場前でこれである（午後は一応入れる。）

るみなー先生「今回の見所は清明上河図だな。これが目当てで来ている人も多い。我々もその一人だが」

せりあさん「列に並んだのはいいのですが五十分待ちとか言われましたよ。」

るみなー先生「・・・今、外からの入場は一時間待ちで更にこれか。もし行くつもりのある人は相当気合いを入れて来ないと行けないな。」

るみなー先生「先に清明上河図の説明だが・・・、張択端作で北宋の都開封の都城内外の絵巻だ。
北宋の時代に十二世紀だから平安末期の作で中国の歴史上最高の作品と呼ばれている1級文物（日本で言う国宝）のさらに上の「神品」といわれている。 中国人でも見ている人はいないんじゃないか？といわれている品だ。 」

せりあさん「・・・解説してもらった時間の間本当に一時間待たされましたよ。」

るみなー先生「しかたあるまい、しかし退屈せずに済んだだろう？」


※清明上河図



※清明上河図（部分）

故宮博物院の至宝


※長江万里図巻

※水村図巻


るみなー先生「中国の絵画は基本は水墨画が主だが、あと書物がすごいな」
せりあさん「・・・自分は書物を見て上手いとは判りますが、美術的価値については良く判りません。」
るみなー先生「これについては、私も同様だからなんとも言えんなぁ。 実際書物メインのところには人があまりいないし。」

清朝宮廷文化のコーナー


るみなー先生「げぇｯ、関羽!!（ｼﾞｬｰﾝ!ｼﾞｬｰﾝ!!）」

せりあさん「時代背景が違います。それに中華甲冑だからって適当にしないでください。」

るみなー先生「なんとなく言ってみたかったんだよ、清朝の乾隆帝の絵画とその甲冑だな。 今回の展示では乾隆帝の衣服や宝物の大抵を展示してある。 」

せりあさん「すごい大盤振る舞いですね。 前行ったゴヤ展で言うところの黒い部屋全部かマハの両方を持ち込んだ感じでしょう？ 国内の展示はどうするの？」

るみなー先生「以前、紫禁城に行った事はあるが展示物はほとんどなかった。 だから意外と大丈夫なのかもしれない。」

その他文化財

これらも清朝のうちに体系化されたものと考えられる。


※雲竜堆朱大合子


るみなー先生「中国の皇帝のシンボルは龍、まさに辰年に合わせているな。だから中国の宝物に「五爪の龍」が描かれているのが多い。」
せりあさん「そういえばギャラリーフェイクでもそんな話がありましたね」

るみなー先生「これが日本に伝わる時に色々な経路によって爪の数が異なる。 特に由来とかそういうのを考えていなかった点では、考えようによっては面白い。」
せりあさん「それ以外にも、漆器や衣類については日本と趣をずいぶんと異にした印象を受けました。 これも日本と中国の文化の差異と考えてみてると面白そうですね。」

るみなー先生「今回も写真撮影が禁止だったので、資料本を引用しながらの解説になってしまったが、今回の解説本は当たりだな。 北京の観光資料の本は質が悪かったので（昔だからというのもあるが）、また日本人向けの資料が少なかったのもある。 今回のは資料としても十分に通用すると感じた。」

展示物は200点もあるので、それだけを見るだけでも半日はかかると思われる。 特に山河図のほうは1月下旬までと期間も短くなっている。 また、陶磁器・漆器・琺瑯・古代中国の祭具など他の楽しみもたくさんある。
博物館好きならぜひ行ってみる価値のある展示だと思う。

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