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ボストン美術館展に行ってきた [美術展・博物館]

せりあさん「もうじき終了するので、今上野でやっているボストン美術館展に行ってきました。」
るみなー先生「紹介するにしても、今月の10日(6/10)に終わってしまうぞ。」

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特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」
※各写真は公式HPとボストン美術館より引用しています。

せりあさん「ボストン美術館は海外にある日本の美術品を取り扱っている所では最大級の質と量を誇ります。」
るみなー先生「元がフェロノサコレクションだからな。 廃仏毀釈や幕末の混乱期で価値が低下したと見られていた日本芸術を復興しただけはあるといえる。」
せりあさん「ちなみにボストン美術館は収蔵品の公開でも先進的な美術館だけにほぼすべての画像を公開しています。 検索には英語力を必要としますが・・・」
るみなー先生「さすがに善意の第三者だけあって、どっかの民族みたいに売ったけどただでよこせとはいえない」
せりあさん「・・・売ったんだけど、ただで返せって強盗じゃないですか。」
るみなー先生「強盗じゃありません。乞食です。」

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※平治物語絵巻 三条殿の焼討

せりあさん「まぁ、話は戻って今回の見所は2大絵巻『平治物語絵巻 三条殿の焼討』と『吉備真備入唐絵巻』とが上げられます。 平治物語絵巻については常設展の方にも「二条天皇の六波羅行幸」が展示されているのでそちらも見てみるといいかも。」
るみなー先生「二条天皇が女装して、大内裏を脱出する話だな。平治の乱のエピソードではどちらも有名だ。」

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※吉備真備入唐絵巻(一部)
るみなー先生「これは吉備真備が二度目の遣唐使のときの話のようだ。」
せりあさん「このときに日本に中国の書物と囲碁を持ち込んだ逸話のようです。いまだと鑑真を招聘した話しか知りませんでしたが。」
るみなー先生「仮にも外国の大使を閉じ込めたり難題を課したりとか中国ってどんな国だったんだよ・・・」

るみなー先生「他、有名な作品としてはいろいろあるが・・・、自分でも知っているような絵画じゃないか。」

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※松島図屏風 - 尾形光琳

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※竜虎図 - 長谷川 等伯

せりあさん「しかし、世界で日本美術が評価されているのは、こういうのが世に出たという点もあることを考えれば痛し痒しというところですね。」


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※雲竜図
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※龐居士・霊昭女図屏風

るみなー先生「残りの見所は曽我蕭白の作品群か江戸時代の段階から水墨画歴史から異端の作品として見られていたが、人気がないというわけではないらしい。」
せりあさん「この大胆な作風を好む人は結構いたようですね。特に雲竜図はダイナミックな構図になっています。」

るみなー先生「まぁ、代表的なものとしてはこんなものだな。 見ごたえは十分にあったが、それ以上にもうすぐ終了するので人が多くて見るのがすごく億劫だった。 できれば人がいない朝方か終了間際の夕方がいい。また、人を避けながら見る工夫もいりそうだ。」
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